【1】噛めない・噛みにくい(天然歯に比べて咬合力は1/5〜1/10とも言われる)。
【2】はずれやすい。落ちやすい。
【3】違和感が強い。発音がし辛い。
【4】嘔吐反射が強い人は義歯を装着していられないこともある。
【5】歯肉にあたって痛い、舌があたって痛い。
【6】取りはずし、装着が面倒。
【7】管理が面倒(手入れや保存法)。
【8】バネを支えている歯(鉤歯)がダメージを受けやすくぐらぐらになって抜けてしまうことも多い。その歯が抜けてしまうと、また義歯を新しくしなければならなくなり、その時また違う歯にバネをかけることになる。これを繰り返すうちに歯が1本もなくなり、総入れ歯になるケースが多い。
【9】義歯を使用しているうちに支えている顎の骨がやせてくる。
【10】早ければ2〜3年、長くても5〜6年で合わなくなり、作り変えが必要。
【11】かなりの高齢化(80歳以上)が当たり前の時代になりました。要介護者は義歯があっても使用していない人が多く、使用していても、それを出し入れしてあげたり、掃除をしてあげる人が大変な苦労をしています。人が元気で生きていけるのもまずは食べることからです。食べられなければ始まりません。
|
【1】虫歯のない健康な歯でも大きく削らなければならない。(最大の欠点。)歯は削らないのが一番良いのです。一度削ってしまって、つめたり、被せたりしてしまうと、必ずいつかは再治療をしなければならない時期が来ます。再治療すると、また削りますので、さらに歯が小さくなってしまいます。これを一生のうちに何度か繰り返すうちに、歯の神経を取らなければならなくなり、更に小さくなって、終いには抜けてしまうか、抜歯することになってしまうのです。
【2】よく噛めるのですが、自分の歯の時のようには噛めない。欠損部(歯がない部分)を他の歯が補うのですから咬合力は元の状態より低下します。
【3】ブリッジのダミーの部分(下図)の清掃性が困難。
【4】ブリッジの支台歯(支えている歯)に荷重がかかりやすく、歯周病(ぐらぐら)になることも。また、神経の無い歯では、長期間使用していると歯根が歯折します。グラグラになったり、歯根の歯折をおこした場合は抜歯となります。
【5】支台歯が歯周病でぐらついているとブリッジは困難です。
ブリッジの治療イメージ
|
【1】治療費が高額。
【2】治療期間が長くかかることもある。
【3】手術をしなければならない。(手術を避けては通れない。)
【4】インプラント手術・口腔外科手術に、熟練した医師及び設備の整った施設が少ない。
【5】上部構造(人工歯)に、マイナーなトラブル(小さな破折・ネジのゆるみ等)が生ずる事がある。
【6】重度の糖尿病・心臓疾患・脳疾患・悪性腫瘍などの全身疾患の方、コントロールされていない循環器疾患・精神疾患の方、医師とのコミュニケーションが取れない方、非協力的な方、口腔内の衛生状態の改善がみられない方。 |